本のおさかなさん
小説、詩、エッセイなどの本の中からから、魚や水生動物を集めた辞書型水族館です。
さかな
サカナ
関根正雄 訳『旧約聖書 創世記』岩波書店
そこで神が言われた、「われわれは人をわれわれの像の通り、われわれに似るように造ろう。彼らに海の魚と、天の鳥と、家畜と、すべての地の獣と、すべての地の上に這うものとを支配させよう」と。
ハゼ
『天皇陛下 科学を語る』朝日新聞出版
ちなみに、学名はあったが、和名のなかったものに陛下が和名をつけられたハゼもあり、その中には、陛下のご依頼で皇后陛下がお考えになったアケボノハゼやギンガハゼがある。
イカ
養老孟司、茂木健一郎『スルメを見てイカがわかるか!』角川書店
生き物というのは動いている。しかしその動いているものを止めないと論文にならない。ここがポイントです。非常にやさしくいうと、イカをスルメにするのが生物学です。スルメとは止まっている対象物で、イカというのは生きている対象物です。
ペンギン
佐藤克文『ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ』光文社
広い氷原を歩く様子を見ていると、彼らはなぜか列をなして歩いている。その道しか歩けないわけではなく、平らな氷の上のどこでも歩ける状況にあっても、彼らは連なって歩いている。時には、千羽近いペンギンが、列を作っていることもある。
カキ
山本紀久雄『世界の牡蠣事情』小学館スクウェア
さて、世界牡蠣剝きチャンピオン大会の観戦料は55ユーロ。事前に購入した入場券を渡すと、手首に参加章バンドをつけてくれ、ギネスビールとワインとの交換券を3枚、サラダとサーモンの食事券を2枚渡してくれる。
エビ
パラダイス山元『読む餃子』アスペクト
蓋を開けると、蒸気がふわーっと舞い上がり、透明感のある薄皮の中から、具の海老が透けて見えます。最上級のダイヤモンドメンバーしか口にできない、まるで翡翠のような海老餃子。
アジ、イワシ、サバ、サワラ、マナガツオ
渡辺玲『カレー大全』講談社
インドでカレーに使われている魚を挙げてみよう。アジ、イワシ、サバ、サワラといった日本でお馴染みの青魚をはじめ、カジキやタイ、タラなどの白身魚も代表的な具材だ。とりわけ、インドのレストランやホテルのダイニングでもっとも高級魚とされているのは、意外にもマナガツオである。
タコ、タイ、ハモ
川越晃子「兵庫県 」『おにぎり』グラフィック社
明石海峡で獲れる旬の魚介に恵まれた兵庫県。明石たこを筆頭に鯛やハモなど、旬の魚介が豊富に獲れる。おにぎりの具は、明石の名物料理として有名な、「たこ飯」を握って。
サカナ、イカナゴ、イワシ
川上弘美「コーヒーメーカー 」『ざらざら』新潮社
中林さんに会えない日があと少なくとも五日以上続くのかと思うと、どたばた暴れたくなる。でも暴れない。あたしは大人だから。かわりに図鑑を見ることにする。「魚の目利き図鑑」。関西のチリメンジャコはイカナゴの稚魚で、関東のチリメンジャコはイワシの稚魚。
ハマチ、マンボウ
榊原茂、井上こみち『水族館をまるごと楽しむ』新風舎
ハマチは骨が硬いので、壁にぶつかっても脳震盪を起こすくらいですむ。これが、軟骨質の多いマンボウになると、脳挫傷によって三日ほどで死んでしまう。
イワシ
藤原昌高『からだにおいしい魚の便利帳』高橋書店
イワシは使い勝手がよく、地方ごとに、じつにさまざまな食べ方があります。
郷土料理では千葉県外房の「なめろう」「さんが焼き」「酢みそ和え」、博多の「ちり鍋」、石川県の「こんか漬け」「塩いり」などが有名。
キンギョ、リュウキン
松沢陽士「琉金 」『はじめて金魚と暮らす人の本』学研
丸い体に長い尾が特徴の金魚です。江戸時代の天明年間(1781〜1788年)に中国から琉球を経て日本(薩摩)に輸入されたため、「琉金」の名がつけられました。
キンギョ、フナ、ワキン、リュウキン
勝田正志『金魚の楽しみ方BOOK』成美堂出版
金魚は品種によって体型がちがいます。
フナに近い細身のタイプは、体長が長いことから「長もの(長手)」と呼ばれます。長ものの代表格がワキンです。これに対して、体長が短く胴体がつまった感じのタイプを、「丸もの(丸手)」といいます。体高が高いリュウキンは、丸ものの代表的な金魚です。
キンギョ
吉田智子『江戸創業金魚卸問屋の金魚のはなし』洋泉社
金魚は上見、と言いますが、正面から見る金魚の顔は、なんとも言えない愛らしさです。一生懸命泳いでいるな、なんだか楽しそうだな、と金魚の気持ちを想像してしまいます。